「…お前…なにしてるんだこんなとこで。」 「えっ?あ、あの携帯を……」 怖い顔で睨みながら、お前なんて言う三浦君に怯える。 なに?なんで怒ってるの? 「どうやって来た? 迷い込んで来たのか?」 こちらに血相を変えて向かって来る三浦君に思わず後退りをする。 迷い込んで来たってなに? 「どうやってって、歩いて……」 グイッと腕を掴まれた。 そして、あたしの体を見て眉をひそめた。 あたしも初めて気付いた。 自分が傷だらけな事を。