「三浦君はどうして今日1人だったの?」
「…………体の調子がおかしくて。」
あぁ、だからいつもと違うのか。
そうしているうちに、バスがやって来た。
「じゃ。」
「あ!ありがとう!」
スボンの裾が濡れているのに気付いて、思わず胸が熱くなった。
ただの気まぐれだったとしても、本当に嬉しかった。
次の日、彼に会ったのでお礼を言った。
「三浦君!昨日は本当にありがとう!
助かりました!風邪引かなかった?」
「あぁ!昨日の!
大丈夫だよ〜寒過ぎて即効風呂入った!」
あははっと笑う彼は、昨日とは別人だった。
だけど、その日から彼とよく話す様になり、その穏やかさに惹かれていった。

