「雨の日に、あんたをバス停まで送ってった。」
あの時の三浦くんは三浦くんじゃなかったのか!
だからいつもより少しぶっきらぼうだったのかな?
あれ?でも………
「次の日私、三浦くんに昨日はありがとうって言ったら覚えてたよ?」
「分からなくなんねーよにスマホにメッセージ残しといたんだよ。
あっちの俺が、それをどう思ってんのか知らねーけど。」
へぇ…と感心する。
「あ、そういえば私パラレルワールドって信じる?って聞いたら信じてるって言ってた。
だからなんとなく分かってるんじゃないかな?」
「…そうか。」
「あの時怖かったり動揺しなかったの?
自然と私と歩いてたよね。」

