オロオロしているあたしに、後ろ向いてるから。と声をかけてくれた。
やっぱりいい匂いのする服に袖を通して、いいよ。と三浦くんの肩を叩く。
ビクッとなった肩にあたしも驚いた。
「うぁっ…!
ご、ごめんなさい驚かせて。」
「いや、考え事してた。」
「どうぞ、お風呂行ってきてください。」
あぁ、と彼がドアを閉めて去って行った後、はぁ…とソファーに座り込んだ。
2回も三浦くんの家来ちゃうなんて。
前は次の日にはもう戻ったけど、何がキッカケで行ったり来たりするのかがまだ分からず。
携帯を取り出す。
三浦くんの番号を何で知ってるんだろう。
他にこっちの私の交友関係が分かるものがあるかもしれない。
履歴を見ると、三浦くんからの着信履歴が何回かあり、自宅の番号、後は知らない名前が何個かある。
やっぱりこっちとあっちの交友関係は違うんだ。
こっちの私は三浦くんと親しかった?
だから気にかけてくれてる?

