誰とも目を合わせるな、なんて。
元々知り合いは多くないはずの私。
それがバスの中での雰囲気と、三浦くんの慌てぶり。
怖い。
こっちのあたしはどうなってるの?
キィっという音に顔を上げると、三浦くんが息切れをして自転車から降りてきた。
「三浦くん……。
あの、ごめんなさい、わざわざ来てもらって…。」
バス停のイスに、はぁ…と息を整えながら座る三浦くん。
「…なんでまた来たんだ。
いきなり消えたと思ったら、急に。」
「わからない…。
目が覚めたら戻ってて、病院だったの。
今回は事故現場にまた行ったらいつの間にかこっちに来ていて。」
「…雨と事故現場がキッカケになるっていう事か。
とりあえず、俺の家に行くぞ。」
そう言って自転車に跨りながら傘を渡され、つっ立ったままのあたしを険しい顔で睨む三浦くん。

