あたし三浦くんの連絡先知ってたっけ?
そして……
お前呼び。
まさか、ここはもう1つの世界…?
慌ててバスを降りて三浦くんに電話をかける。
「お前、何してる!
人目の付くところに行きやがって、噂立ってんぞ!
バカ野郎!」
出た瞬間に怒鳴られる。
心細いやら意味のわからない恐怖に半泣きで三浦くんに助けを求める。
「三浦くっ…、あたしまたこの世界に来ちゃったみたいで!
いつ来たか分からなくて…バスに乗ったら、皆があたしを見てるの!
何でなの?あたし何かしたの?」
「学校前のバス停か?!
待ってろ、絶対動くな、誰とも目を合わせるな!」
うん、という間も無く電話が切れた。
こんな雨の中あたしの為に三浦くんが来てくれるなんて…。
何で連絡先知ってるのか。
あたしがいなくなったあの日から、何かあったのかな?

