三浦君にあたしの話をしたら、どんな顔をするだろう。
その日、友人達に遊びに誘われた。
しかし、どうしてもあの場所に行ってみたかったあたしは誘いを断った。
外に出ると雨が少し降っていて、暗かった。
三浦君に会ったのもこんな日だったな…
ぼんやり思い出しながら、バス停までの道を遠回りしてあの事故現場に行った。
特に何も変わった事なんて一つもなかったが、なんとなくここに来ればあちらの世界のヒントがあるんじゃないかと思った。
実際、そんな物はなかったのだけど……
帰ろう…
バス停へとテクテク歩いて行くと、バスが既に停まっていた。
しかしそのバスに違和感を感じた。

