足は包帯でグルグルに巻かれて、腕にも点滴が刺されていて、これが現実なのはよく分かった。


三浦君が言ってたな…事故に合ったんじゃないかって。
やっぱりあたしあの時車と衝突したんだ。


慌ただしくお医者さんが部屋に入ってきて、あたしの目を見たり、いろんな質問をしてきたりしたが、とりあえず大丈夫そうだった。
一応MRを撮らなきゃいけないみたいだが、記憶喪失も心配なかったので、お母さんは安心していた。


「もう…お母さん心臓止まるかと思ったんだから。
骨折れたぐらいで済んで良かったほんと。」

怒ってるような安心したような表情をされ、ごめんなさい…と謝った。