「………頼むからあっちで座ってろ。」
「はい…。」
大人しくソファで座って待つ。
あっちの世界の三浦君も1人で生活しているんだろうか。
いい香りが漂ってきた。
「……これ、チャーハン?」
返事をしない三浦君の後ろ姿が、クルリとこちらに向いた。
お、やっぱりチャーハン。
机に並べて、綺麗な使ってなかったであろうスプーンやコップを持ってきてくれた。
「ありがとう!」
「いただきます。」
「いただきます!」
彼が食べる姿を見て、少し見惚れる。
綺麗に食べるなぁ…
やっぱり育ちがいいのかな…
はた、と目が合う。
「…なんだ。
食べねーのか?」
「あっ、食べます!」
慌ててスプーンですくって口に入れると、味付けに驚く。
「わ、美味しい…!」
「そら良かった。」