ふーんって。

ほんとに、こうも別人になる物なの?

「…あたしは?
こっちの世界ではあたし、どんな?」

「…………知るか。」

え。

「クラスメイトでしょ?
どんな感じかぐらい知ってるはずでしょ!」


うざったそうな顔で腕組みをする三浦君は、やっぱり綺麗な顔だ。

「…変わらない。
そんなにな。
こんなうるせー印象はないけど。」

うるさい印象なんて、あっちの世界の三浦君だってないよ。

「あたし以外でも、迷い込んで来たりするの?」

「…いるよ。
そのまま帰れなくなったり、一瞬で帰ったりいろいろ。」