「……お前がここにいるから。」

「どういう事?」

「今は知らなくていい。」

「…とりあえず、帰りたいんだけど。」

心細気に言うと、彼は髪をくしゃっと掴んだ。

「お前が目を覚ましたらな。」

それ…いつになるの?

顔に出ていたのか、いつになるかわかんないけど。とぼんやり言った。

あたしはあっちの世界では事故に合って意識不明って事?
嫌だ、意識あるのに。

「………………。
あっちの世界では、俺はどんな奴?」

あまり興味無さそうな顔してる。

「えっと…優しくて優等生。」

「ふーん…」