『おい。恋‼︎何してんだ。行くぞ。』
うん。絶対おもう。
この人とは恋には落ちない…
てかさっきからわたしみやびさんに
会いたいって気持ちが膨らんできてる。
さっき会ったばかりの人に気持ちが
少しでも揺らぐなんて…不良だぁあ!
わたしは不良になってしまったあ!!!
だめよ。だめ。恋なんてしちゃ。
痛い目みるんだから。幸せなんてないの

『恋‼︎はやくこい。』
『すいません!』
みやびさんの事は忘れよう。
電車に乗ってからもボケーっとしてる
わたしに先輩が初めて口をひらいた。
『ひかりちゃんって彼氏いるとか
いないとか好きなタイプとか、恋は
しってるのか?』
勝手に言っちゃっていいのかな
『いるんじゃないですか?
ひかりちゃんかわいいし。
好きなタイプならしってますよ‼︎
優しい人です』
彼氏はいないけど好きな人なら
いるし曖昧に言えば大丈夫よね
『恋、荷物重くないのか?持つよ』
『だい…じょうぶです…けど。
先輩もしかして……もしかして』
ひかりちゃんの事すきなんですか!?

聞けずにまた重い空気の中
学校についた。
『恋ちゃーん!!まってたで!』
抱きついてきたひかりちゃんを
恥ずかしそうに見る先輩。
やっぱりそうだ…すきなんだ。
『ただいま』
ひかりちゃん‼︎これから
楽しい季節になりそうよ♡
ゆうちゃんさんも先輩も。

『あ!せや。会わせたい人おんねん』
ひかりちゃんはわたしの腕を
ひっぱり走り出した。
『どどどうしたん!?』
『ええねーん♪』
運動苦手なわたしを見ながら
早くーって言ってやっとついた
体育館。
『あの人がなゆうちゃん』
へぇ…

病弱そうで
男子バスケ部のマネージャー。
そしていかにも人気そうな男と
仲良く話している。
『あとな。恋ちゃんのメアド
ゆきくんが教えて言うてきてんよ。
あの…あの人‼︎ほらみて。』
ん…さっきの人気そうなバスケ部員
『え、な、なななんで!?』
『同様しすぎや…どうすんの♪?』
『別に…いいかもよ。』
嬉しいんだ。
けどわたしのタイプではない。

〜ちりんりりん〜
メールの着信音がなった。