あ、あの事件の事も思い出した。

中3の夏だっけなぁ・・・




『あずさ?今日は学校昼までで、
もう終わるしどっか外食しない?』
『めずらしいね!二人なんて♪』
『クラスのみんなで遊ぶことが多かったから』
そうだ。
中学校になってから、話題に遅れたら
あずさがまた一人になるかもしれないから、
クラスでのイベントには結構出ていた。

学校からでて徒歩13分のラーメン屋に行くことに。
『あずさー?今日掃除当番だから先行ってて!』
『手伝うよ?』
『昼は混んじゃうから店おねがーい』
『あ、そっか!ちゃんと掃除しなさいよー笑』


・・・


ふう。やっと終わった。
日直は掃除当番もあるからやだなぁ

あ、早くいかないと。


『だれかー!』
ん?あずさ?なにしてんの・・・
『あずさー!・・・・あず?さ・・・』
血だらけの犬を片手にあずさが叫んでいた。
征服の下のカッターシャツにまで血が!
『どうしたの?!』
『犬をひき逃げされたの!車のナンバー覚えてるから
恋は警察に電話して!』
すぐに携帯をだし。
血のにじんだ紙にかかれたとおりに警察につたえる。
『手配してるから事情をきかせてって』
『そんなことしてる暇ない!この仔死んじゃう』
そう言って走っていくあずさ。
『ねぇ!どこ行くの?わたし警察に伝えるから。』
『近くの動物病院!恋のペットのかかりつけー!』
『分かったー!!!助けて下さいって伝えて!!!!』

あずさの走る後ろ姿をみて、
心配になって泣いてしまった。
中学生が泣くなんてだめだ。
警察は10分たってきた。
『なんでそのままにしてないんですか!』
『まだいきてるんですよ?!』
警察は謝り、わたしも一緒に動物病院まで
つれていってくれた。