「なんかさ〜
 皆で毎日過ごせたら楽しそうじゃない?
 5人なら何でも出来そうな気がするんだ。」


千香の言葉に返事はなかった。


でもそれは反対だとか嫌だとかそう意味の無言じゃなくて。


みんな穏やかな顔をして『それが出来たらいいな』と言いたげだった。


『現実的に無理』そう思っての無言でもあったんだと思う。


でも私はふと考えた。


皆でこの家に住めばいいんじゃないかって。


部屋だって6つも余ってるんだし翠さんの許可さえもらえば…


そう思ったらいてもたってもいられなくてベランダに出て電話をかけた。