「あっネコ缶買ってない!!」


私はルナのご飯を買い忘れてた事に気付き千香達に『明日っ』と言い閉店間近のスーパーに駆け込んだ。


なんとかネコ缶を買えた私はルナと一緒に家路に着いた。



「おかえりなさい榎本様。
 お隣りに香川様が越して参りました。」


エントランスでSPみたいな人…後藤さんはそう教えてくれた。


ルナがベランダを蔦って隣に侵入しなければいいけど…


私は後藤さんにお礼を言って自分の家1003号室に向かった。


家の前まで行くとお隣りさんは確かにいるようだ。


表札に“香川"と記してある。


何となく隣人がいるというのは嫌だった。