ベランダから見える星

「せーちゃんっ」


「葵…と未緒さん!?」


現れたのは千香たちじゃなく,葵と何故か未緒さん。


組み合わせが意味不明。


どうやったらそうなるのか…



「音緒に置いてかれちゃったのよ!
 そしたら静ちゃんのこと呼んでる…葵くん?がいたから一緒に来たの。」


「そうだったんですか。
 今日はありがとうございます。」


ペコッと頭を下げたとこに調度やってくるのは千香たち。


ギャーギャー騒ぎながら私たちの方に近付いてきてる。


他人のフリしたい。



「あっ静いた−!
 翠さんが探してたよ?
 手続きするって。」


あっ忘れてた。


急いで受け付けまで行って,手続きを済ませる。



「せーちゃんっ
 ちょっといい?」


みんなの輪から離れたとこで手招きしてる葵の元に行く。


今日の葵にいつものヘラッとした表情はない。



「どうしたの?」


「いやっまぁ…」


変。


男なんだからシャキッとしてよね…。


それから私は葵が話し始めるまで言葉を発しなかった。