「好きなんだ。
 前からずっと。」


は…


はぁ!?


あっでもラブじゃなくてライクだったり…



「ボケるなよ。」


しないよね−。


何で私?



「葵に負けたくないから。
 とかこんな日に告ってたら一緒だけど。」


だから葵のこと敵視してたの…?


今更気付くなんて遅すぎだよね。


そんな想いに…少しも気付けなかった。


千香,あの日言ってたこと理解できたよ。



「返事は…空港で聞く。
 じゃあ,翠さん来てるから。」


音緒は言いたいこと言って走っていった。


私何も喋ってないんだけど…。


とりあえず間に合わなくなるから公園まで来てくれた車に乗り込んだ。


車内では…微妙な空気。


お母さんとお父さんは会話をしながら私の様子を伺ってる。


私は…ずっと考えてた。


………何て断ろうかと。


音緒のことは大好き。


でも愛じゃない。


どう考えても仲間,友達なんだ。


大切であることには変わりないけれど…。