でもあの顔を見てしまったからだろうか。


放っておけない。


だって放っておいたら消えてしまいそうだから。



「家には帰らないの?」


「あぁ。
 家嫌いなんだ。
 そんな奴ならこの辺結構いるよ。」


男の人はある方向を指さした。


そこには女の人がいた。


少し離れた所にも男の人が2人…


私を含めて5人この河原にいた。

皆同じ表情をして上を向いている。