「そしてこの間約束通り迎えに行った。
その時には拓海はもう家にいなかったんだけど。」
その言葉に拓海が反応を見せた。
ちゃんと“約束”守ってくれるお兄さんで安心したよ。
でも拓海は今,自分を責めているのね…?
「捜したよ。
学校すら知らないからね。
親父に聞くのは嫌だったから無駄に時間がかかったよ。
ごめ…」
「お兄さん!!
その先は言っちゃ駄目ですっ」
ここでお兄さんが謝ったら,拓海はもっと自分を責める。
「拓海は謝られることを望んでない。
むしろその逆よ。
お兄さんのこと最後まで信じることの出来なかった自分を責めてるのっ」
言った後で激しく後悔した。
私が言うことじゃなかったのきに,など本当に今更だが。
「じゃあ…許す。
でも俺も許してほしい。
俺だってすぐに迎えに行けなかったこと悔やんでるんだ。
お袋と同じ言葉残して出て行ったことも。」
今日,先に来た訪問者とは全然違って,ちゃんと弟のこと想ってる人だ。
私たちにはそんなの…
これは『普通』なことじゃなくて『幸せ』なことなんだって知っている人は何人いるだろうか。
その時には拓海はもう家にいなかったんだけど。」
その言葉に拓海が反応を見せた。
ちゃんと“約束”守ってくれるお兄さんで安心したよ。
でも拓海は今,自分を責めているのね…?
「捜したよ。
学校すら知らないからね。
親父に聞くのは嫌だったから無駄に時間がかかったよ。
ごめ…」
「お兄さん!!
その先は言っちゃ駄目ですっ」
ここでお兄さんが謝ったら,拓海はもっと自分を責める。
「拓海は謝られることを望んでない。
むしろその逆よ。
お兄さんのこと最後まで信じることの出来なかった自分を責めてるのっ」
言った後で激しく後悔した。
私が言うことじゃなかったのきに,など本当に今更だが。
「じゃあ…許す。
でも俺も許してほしい。
俺だってすぐに迎えに行けなかったこと悔やんでるんだ。
お袋と同じ言葉残して出て行ったことも。」
今日,先に来た訪問者とは全然違って,ちゃんと弟のこと想ってる人だ。
私たちにはそんなの…
これは『普通』なことじゃなくて『幸せ』なことなんだって知っている人は何人いるだろうか。



