「…ごめん。」
「いや,それは俺の台詞。」
「違う!
私は音緒から逃げたのっ」
え…?
逃げたってさっき佐々木さんも言ってたけど,どういうこと?
「音緒が私のことを怯えた目で見るのが怖かった。
母親として見られなくなったらって思うと怖かった。
このままで音緒が幸せになれないのは絶対嫌だった…
だからそうなる前に逃げたの。
音緒を言い訳にして逃げたの!!」
あぁ…この人は本当に音緒を愛してるんだ。
そして音緒も…
「俺…あの時凄く怖くてみんな敵だと思ったし,大きくなるにつれ憎んだよ。
今でもあいつのことは憎いし,顔もみたいと思わない。
けど…母さんは違った。
今日だって母さんのことを聞きにきたんだ。」
「えっ音緒今……っ」
未緒さんは“母さん”に反応したのだろうか,泣き崩れてしまった。
そしてそんな未緒さんに近付いて頭を撫でたのは…音緒だった。
『昔とは逆だな。』と未緒さんが泣いていることに戸惑いを隠せない音緒は,照れ臭そうに笑った。
「いや,それは俺の台詞。」
「違う!
私は音緒から逃げたのっ」
え…?
逃げたってさっき佐々木さんも言ってたけど,どういうこと?
「音緒が私のことを怯えた目で見るのが怖かった。
母親として見られなくなったらって思うと怖かった。
このままで音緒が幸せになれないのは絶対嫌だった…
だからそうなる前に逃げたの。
音緒を言い訳にして逃げたの!!」
あぁ…この人は本当に音緒を愛してるんだ。
そして音緒も…
「俺…あの時凄く怖くてみんな敵だと思ったし,大きくなるにつれ憎んだよ。
今でもあいつのことは憎いし,顔もみたいと思わない。
けど…母さんは違った。
今日だって母さんのことを聞きにきたんだ。」
「えっ音緒今……っ」
未緒さんは“母さん”に反応したのだろうか,泣き崩れてしまった。
そしてそんな未緒さんに近付いて頭を撫でたのは…音緒だった。
『昔とは逆だな。』と未緒さんが泣いていることに戸惑いを隠せない音緒は,照れ臭そうに笑った。



