そんな私に気付いたのか葵は笑い出した。


睨みつけると慌てて『いただきます!』とご飯を食べ始めた。


葵が『美味いっ』なんて何度も言うから…味見したときよりも美味しいなぁ,なんて思った。



「じゃあ私帰るね。
 色々ありがと。」


私は席を立ち玄関へと向かう。


慌てて追ってきた葵に腕を掴まれる。



「送る。」


「学校あるでしょ?」


「チャリで一緒に行けば遅刻せんで?」


にっこり笑う葵に負けた私は…ソファーで寛ぐことにした。


葵は『10分で準備して』って言葉を真に受けて必死で準備してる。