「……ちゃんっ
 せーちゃん!!」


「…っ!?
 あっ…葵?」


目を開けると葵が目の前にいた。


『うなされとったで。』と頭を撫でてくる。


私は時計に目を向けると深夜2時半。



「ごめん…
 起こしたよね?」


「気にせんでええよ。」


それから葵は少しだけ部屋にいてくれた。


私が落ち着いたのが分かったからか『せーちゃん眠たいやろ?』と部屋を出ていこうとする。


そんな葵の服を思わず掴んだ。


驚いた表情を一瞬だけ見せた葵は嬉しそうな顔をして『寂しいんやなぁ』とからかう。