まだ何かあるの!?


なんて半分キレ気味で葵を見る。


すると目の前に差し出されたショップバッグ。



「何?」


「せーちゃんにプレゼントや。」


「はっ!?
 いや悪いよっ」


目の前のショップバッグは妹さんの服を買った高いブランドのもの。


知り合いに買ってもらうような代物じゃない。



「俺が勝手にあげるんやし気にせんといて。
 それに返されても困んねん。
 女装の趣味なんてないしな。」


そう言われたら返す訳にはいかない。


けどもらう訳にもいかない。


どうしたら…