必死で謝る葵をスルーして右手に持ってるワンピを取り上げて試着室に入る。


何か言ってる葵は無視して。


このワンピを着てみたくなったんだ。


私好みだからってのもあるけど葵が選んだものを…。



「欲しい…」


着てみたら凄く欲しくなった。


今度買いに来よう。


「お待たせ。」


「もう会計したで。
 せーちゃんは何か買うん?」


首を横に振ると葵はまた私の手を取り,歩き出した。


次はどこに行くのかと思えば『腹減った』だって。


それから沢山振り回された。


凄く疲れたけど…全然嫌じゃなかった。