どんな感じか分かれば選びやすいと思って聞いたけど…


失敗したな…と思った。


だって凄く悲しそうに笑ったから。


そして言ったの。


『俺にそっくりだよ。』って。



「葵に似てるなら凄く可愛いんだろうね。」


何気なく言った言葉に葵は目を丸くした。


「せーちゃん変やで?
 どないしたん?」


どうしたって…


ただ素直になってみただけじゃん。



「そんなこと言うなら帰るよ?」


「あかん!
 ごめんなさいっ」


「…それ葵に似てるなら左手に持ってるほうが似合うと思う。。」