と思ったらいきなり私の手を握った。



「何するのよ。」


これには私が顔をしかめる。


何が楽しくて葵と手を繋がなくちゃいけないのよっ



「今日のせーちゃん変やで。
 何かあったん?」


私が『変』ね…


しょうがないじゃない。


あの人に会ってしまったらって思ったら気が気じゃない。


それを葵に言えって?


無理。


葵に持ってる感情は『好』じゃない,『恐』だから。



「まぁええわ。
 俺見たい店あんねん。」


そういった葵は私の意思はお構いなしに歩き出した。