「どうしたの?」


「千香に用事。」


「音緒が私に用事!?
 パシリにでもする気っ!?」


冗談ではなく本気でそう思っている口調の千香に呆れる私達。



「実がここで待ってるとさ。」


音緒が差し出したメモ用紙は一瞬にして音緒の手から消えた。


と一緒に千香もこの部屋から消えた。


千香…頑張れ。



「私出掛けてくる。」


「おっおう…
 行ってら。」