ベランダから見える星

「あ−静…
 このこと先に千香に話したいからそれまで言えない。」


この傷には何かがあるんだ…


ただ怪我をして傷が残ったわけじゃないんだ…



「わかった。
 ごめんね実…」


私はぎこちない笑顔を向け音緒と一緒に洗面所を離れた。


『何かあったのか?』と音緒に聞かれて答えに困っているといつの間にか起きていた千香が助けてくれた。



「千香ありがと−!」


「いいえ〜。
 あっ後で聞いてほしいことあるんだけど…」


「もちろん。
 ご飯食べた後に話そう。」


千香の聞いてほしいことは多分実のこと。