ベランダから見える星

そのとき目に止まった実の背中……にあった傷。


思わずその傷に手を伸ばした。


傷に触れた瞬間実の身体が強張った。



「あっごめん…」


私達の間に気まずい空気が流れる。



「お前ら何やってんの?」


後ろから聞こえた冷たい声。



「音緒…」


思わず私は音緒の腕にしがみつく。