ベランダから見える星

誰かがいるかもしれないのに…私はノックもせずに扉を開けた。



「おわっ」


「あ」


そこには上半身裸の実がいた。


いつもならこんな時間には起きてこない実が。



「ノックくらいしろよな〜」


「まさかいるなんて思わなかったっ
 シャワーでも浴びるの?」


「汗かいたから浴びようかと。」


それなら私は出なきゃ。


私は扉を閉めようと手をかけた。