ベランダから見える星

「学校は楽しいか?」


いつも私のことに無関心な父親が学校生活を聞いてきた。


凄く驚いたが返事は忘れず『普通』と答えた。


それっきり会話はなかったが少し空気がよくなった気がする。


マンションに着くと父親は『また来なさい』と無表情で言ってきた。


私はそれには答えず御礼だけ言ってマンション内に入った。



「ただいま…」


「おかえり。」


リビングには拓海の姿が。


もう寝たと思ってたのに。