ベランダから見える星

父親はコンビニでも行くのか車のキーを持って出てきた。



「お邪魔しました。
 …もうすぐ予定日でしょ?
 無理しないようにね。」


「ありがとう。
 静一郎さんっ安全運転で送るのよ?」


「分かってる。」


父親が私を送る…?


はっきり言って嫌。


だけどこの時間じゃタクシーは中々見つからないだろう。


小さく溜息をつき,先に出て行った父親を追った。


車内はとても静か。


変な空気だが気にしない。


どうせすぐにマンションに着くから。