ベランダから見える星

『信じることが出来る』と思っているのに。


この幸せを少しでも長く…


嫌われたくない…


そんな気持ちが邪魔しているせいで……。



「静…」


千香が口を開いたのは部屋に連れて来てしばらくが経った頃。


一応落ち着いたみたいで私はホッとした。



「私さ…」


この次に出た言葉は千香が意地でも私の隣の部屋がよかった理由になった。