デートの次の日は、愛斗がいつもに増してくっついてくる。
そして、愛斗の告られ度が上がる。
愛斗は何も言わないけど、あたし知ってるんだから。
だから、今日の昼休みもどこか行っちゃって、あたしは今一人。
「さーほちゃん♬」
名前を呼ばれたので顔を上げると、知らない人。
「あなた誰?」
その人は周りをキョロキョロ見回すと言った。
「やっぱ咲火ちゃんかわいいね。俺と付き合お?」
は!?何こいつキモイ!
「キモイ!触らないで!」
あたしは大声を出すけど、ここは滅多に人が来ない場所。
「泣きそうになってるのも可愛いね」