「俺は咲火以外女として見てないからな!」 「う、うるさいよ愛斗!」 もう恥ずかしいこと言わないで! 「もう咲火かわいい〜」 愛斗があたしに抱きついてきた。 愛斗は背が高いから、あたしなんかスッポリ収まる。 愛斗ずるいよ。 こうすればあたしがおとなしくなるの知ってるんだもん。 「あー見てらんない。舞、先いってようか」 「そうだね」 二人が先に行ってるのに気付かなかったあたしたちは、まんまと遅刻しました。