他愛もない話をしていると学校が見えてきた。 「あ、愛斗と凪くん」 あたし、愛斗レーダーすごいの。 「あ、ホントだ。ん?咲火のこと呼んでない?」 あたしは耳を澄ます。 「咲火こっちきて〜」 聞こえましたとも。 「行くよ咲火!」 舞があたしの手をひいて走り出す。 「咲火おはよ♬」 「お、おはよう」 き、緊張する。