「陽奈がサボって涼が叱られんのも変な話だよね~」



涼から仰け反って後ろを向いたと同時に会話に入ってきた架乃(カノ)。


腐れ縁みたいなやつだ。


「おはよ架乃」


「あは、もうお昼だけどね」


「そんなことはどうでもいいんだよ。なあ、そのサボリ癖まじでやめろ」



まだいたのかよ。


サボリ癖やめろなんて、残酷なこと言わないでよー…


ちゃんと今日、夏使用のサボリ場に挨拶まで済ましてきたんだから。



「陽奈の世話係にされたこっちの身にもなれっつの」


「やめればいいじゃーん」


「お前がサボリ癖やめればいい話だろ!」