「おっと赤組、ここでまさかの転倒!その隙に黄色、ピンクに抜かれたぁっ!」 ……あ、やばい。私また転んだんだ。 どうしよう。 「おい陽奈!走れ!」 盛り上がる観客の中から、1つ私の元に届いた声。 「…涼」 「走れ!陽奈!まだいけるぞ!」 まだ、いける。 ……涼。 わざと私を選抜リレーに入れたんだね。 そりゃ、足が速いっていうのもあるだろうけど、私今分かったよ。 あんたが何をしたいか。 「ここで赤組走り出したっ!1位とは半周の差が出来ている!」