蓮は最初から優しくなんてなかった。

最初から俺を間者にする為に……!



握りしてた右手に魔力が宿った。


俺は笑いながら話をしてる蓮と丁の部屋に入った。

スパンッ


蓮「海里…!?どうしたんだ?ここに入って来ちゃいけないって言っただろう?」

平然を装う蓮。


海「最初から…私は間者に、捨て駒にするつもりだったのかっ!?

あそこから連れ出してくれたのも、魔法や剣術、忍術を教えてくれたのも、優しさではなかったのかっ!?全部全部、自分の…長州の為だったのかっ!?」



目に涙を浮かばせながら、訴えた。


暫く呆然と顔を見あっていた二人だが、蓮が話し始めた。



蓮「そうさ。」