生憎、俺には家族も家もない。寝るときはどっかの屋根や、木の上で寝る。

俺は口パクで

“家、家族、ない”

と、伝えると、土方と沖田は
土「じゃあ、ますます帰らす訳にはいか
ねぇな?」

沖「そうですね。家のない女子を放り出
すのはだめでしょうね。」


土「男装すればいいだろ。それでいいか
?海里。新選組の為に、活躍してく
れ。」
と言った。


不思議と、嫌な気持ちはしなかった。

だから、頷く。情報屋ももうやめよう。
大分、危ない仕事だったし。