わたしと一ノ瀬くんはよく同じ時間帯のスクールバスに乗ることが多くて、 気づいたら毎朝一緒に登校し、友達のうちの一人になっていた。 一ノ瀬くんのことをいつ頃からかはわからないけれど、 少し前から、何がきっかけなのかわからないけれど、 好きだったのかもしれない。 あのことがきっかけで、ようやく自分の気持ちに気づいたんだ。