諦めるしかなかった。

一ノ瀬くんのことを。

でも、諦めることがなかなか出来なかった。

毎日会うたび、一ノ瀬くんのいいところばかり気付いて、

毎日会うたび、好きな気持ちが募っていってしまった。

わたしはもう、

引き返すことが出来ないところまで来てしまった。