自分がまるで、漫画のようなあらすじだと、
勝手に運命みたいだなんてひとり浮かれていたけれど。
漫画みたいな展開は、羽奈の方だったんだ。
そしてわたしよりずっと

ずっとずっと怖い思いをしてきたんだ。

その時に思った。

わたしにはそのふたりを邪魔する資格はないって。