一ノ瀬くんの彼女が誰なのか、気づくことなく数日が過ぎた。
「みおり、一ノ瀬くんおはよー」
いつものようにふたりと一緒にバスを待っていた時、ふと一ノ瀬くんの携帯の画面が見えた。

メールの宛先が、なぜか羽奈だった。

・・・なんで?

一ノ瀬くんと羽奈は同じ学部だけど、別クラスだし、そんなに関わらないような気がするけど。。。
なんで朝からメールして。。。

その時、ふと思った。

「ねえ、一ノ瀬くんの付き合ってる人ってさ、

羽奈?」




「うん、そうだよ」



一ノ瀬くんは笑顔で答えた。