私は仕方なく自転車の後ろに乗った 宮くんは私が自転車に乗ったことを 確認すると、自転車を漕ぎ始めた 「こないだは ゴメン…」 と宮くんは自転車を漕ぎながら言う。 顔は見えない 「なんで、宮くんが謝るの?」 「…佐野 知らなかったのに、許嫁の話 しちゃって」 私は返事をする代わりに宮くんの腰に 手を伸ばしてギュッとした 「宮くん… 私と許嫁なんかでいいの? 私達 結婚するってことだよ?」 と私は2日間溜め込んで悩んでいた言葉を吐き出した。