頭を上げて見ると 千紘くんが 近くに立っていた。 「千紘くん…」 私は咄嗟に目をそらした 「…葵? なんで避けんの?」 と切なそうな声で千紘くんは言ってくる 名前で呼ばないで… …呼ばれる度に胸が痛くなる。 「……避けてなんかないよっ?」 「嘘だ 朝、時間遅らせたり 廊下ですれ違う時も 目合わせようとしないし」 当たってる。 私 千紘くんにひどい事ばかりしている。 「…俺のこと嫌い?」 と悲しそうな顔で聞いてくる こんな顔させたいわけじゃないのに。