夕方になって
もうそろそろ帰ろうか?
となってきたころ 私はある乗り物に
乗り忘れているということに気づいた
観覧車だった
『わたし、観覧車のりたいっ‼︎』
と私が言うと、千紘くんも
『僕もっ!』
と手を上げて言ってきた
『仕方ないなぁー 朝柊くん一緒に行ってくれる?』
と私のお母さんが朝柊お兄さんに聞くと
千紘くんのお母さんが笑って
『朝柊は観覧車が苦手なのよー
絶叫マシンはけろっとした顔で乗れるのにねー』
と言った
『うーん じゃあ2人で行ってきなさーい』
と私のお母さんが言う
この頃から両家とも放任主義だったのかもしれない…

