その後なかなか帰ってこないことを
心配した、千紘くんのお母さんが出口で待っていた
『ちーくんのお母さんっ!』
私はそう言って千紘くんのお母さんに
抱きつき、泣きじゃくった
『あら、葵ちゃん⁉︎
どーしたの? 遅かったね〜』
と優しく千紘くんのお母さんは
私の髪の毛を優しく撫でて言った
『なかで 迷子になっちゃったのっ
でもっ…ちーくんがみつけてくれたのっ』
すると千紘くんのお母さんは
千紘くんに向かって
『千紘 よく葵ちゃんのこと見つけられたね? えらいね!』
と言った
千紘くんは少し照れくさそうに笑った

