初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

立花さんは、孝介と仁美さんを見てその場から立ち去ってしまった、孝介はほっとしたような顔をしていた。 しかし、俺は孝介に「頼みがある、お前が立花さんに会いたくないのはわかるがどうやら彼女は咲子ちゃんの情報を持っているみたいなんだ、悪いがその情報を聞き出してほしい。」と言って頭を下げてお願いをした、すると仁美さんが俺に「沖田さん、それはかなりまずいことなの?まだ、あの子は孝介を好きなんだと思う、やっと諦めてくれたのに咲子ちゃんの情報を聞いたら『よりをもどしたら教える』と言うかもしれないから他の手がかりを探した方がいいと思います、それにその言葉を聞いたら孝介がまた迷うことになりそう。」と言って不安な顔で孝介を見た。俺はそれを聞いて、確かに律儀で優しい孝介なら立花さんにしたことを考えてよりをもどす条件はうけないと思うが、何かの条件をうけるかもしれない、人に頼まれると断れないし、あんな立花さんをみたら何かできることがないかと思うはずだ、それに妊娠している仁美さんを不安にさせては母子ともによくないことだ。おれは諦めようとしたら孝介が俺に「しかたがない、彼女に頼んで情報を教えてもらうよ。」と言った。