俺は交番に行く前にへばってしまった、社会人になってからと言うもののなかなか運動する機会がなかったのか、どんどん体力が劣ろえている、スポーツ選手ならおれの歳くらいの時は最も体力が充実しているときだろうと思いながら、自分にため息をついていた。それよりも咲子ちゃんの体力はなかなか凄まじい、俺より遅いがまだ走れるみたいで、俺よりずっと前に走ったり、途中で俺の所に戻ってきたりしているが、へばっているようにはみえない、咲子ちゃんに体力勝負で負けたことが自分の体力の劣ろえより情けないと思った。咲子ちゃんが走るのをやめて周りを見始めた、別に変わったものがないだろうけど珍しそうに見ている。少し前方で車に乗る人がドアを開けて車に入っていった、そうすると咲子ちゃんは「あの車は鍵を刺してないのに、勝手に開いたよ、すごいねー。」と言った、おれは今時の子はみんな知っているだろうと思ったが、俺は咲子ちゃんになぜ、鍵を刺してないのに勝手に開いたか説明した(くわしくはしていない。)。 そうすると咲子ちゃんは「やっぱり、未来はすごいね、周りは普通なんだけど便利になっているなー。」とおかしな事を言ったが、俺は頷いて答えた。
